
人工膝関節置換術
膝関節置換術とは関節の痛みの原因であるすり減った軟骨と傷んだ骨を切除して、金属やプラスチックでできた人工の関節に置き換える手術です。
O脚に変形した膝関節を、人工膝関節置換術によって出来るだけまっすぐになる様に矯正します。
痛みの原因となるすり減った軟骨と傷んだ骨が人工物に置き換えられて痛みがなくなることで、日常の動作が楽になることが期待できます。



当院での人工膝関節置換術の特徴
アメリカや日本の優良病院から取り入れた手技を複合させ、最先端の手術手技によって精度高く安全に手術を行っています。特に以下の特徴があります。特に両側同日手術には定評があります。片側でも両側でもリハビリは同様に行うため、入院期間は同じです。
- 手術後の痛みが少ない
- 出血が少ない
- 膝の曲がりがいい(手術前とほぼ同じ角度まで曲がり、場合により正座近くまで曲がる可能性もある)
- 抜糸が不要で消毒も不要
- 再置換などの他院から難しい手術も受け入れています
静脈ストリッピング術

下肢静脈瘤の治療として逆流を起こしている静脈をストリッパーというワイヤーを用いて抜き取るという手術です。
血管を取る?と心配される方も多いと思いますが、病気になった静脈を抜き取っても問題はありません。
この手術方法が最も再発の少ない術式です。
傷も小さく、手術時間は40分くらいですので特に心配はいりません。
当院では2~3日の入院をしていただきます。
胆道・膵臓内視鏡検査

膵臓・胆道系疾患に対しても内視鏡治療を行っています。専用の内視鏡を口から十二指腸まで挿入し、十二指腸と胆管と膵管が合流するファーター乳頭という部位を視ながら、造影カテーテルを胆管・膵管に挿入し、造影剤を注入して検査します。 総胆管結石や胆道がん、慢性膵炎や膵臓がんなどに対するERCP(Endoscopic retrograde cholangiopancreatography、内視鏡的逆行性膵胆管造影)の他、ERCPの手技を応用して、EST(endoscopic sphincterotomy、内視鏡的乳頭括約筋切除術)、EPBD(Endoscopic papillary ballon dilatation、内視鏡的乳頭バルーン拡張術)、ERBD(Endoscopic retrograde biliary drainage、内視鏡的逆行性胆道ドレナージ法)、ENBD(Endoscopic nasobiliary drainage、内視鏡的経鼻胆管ドレナージ)なども専門医が行っています。
結腸・直腸がんの腹腔鏡手術

従来は大腸がんに対する手術では病気の進行度にかかわらず、腹部を大きく切開し、病変部位の大腸とリンパ節を摘出して、腸と腸とをつなぎ合わせる操作を行っていました。
しかし、腹腔鏡手術では、腹部にできる創は、腹腔鏡を挿入するための穴、手術器具を挿入するための穴、切除した大腸を摘出するための小切開(通常は5cm程度)だけになりました。
腹腔鏡手術は開発された当初は、切除範囲が小さくてすむ早期がんの一部に対して行われていましたが、その後、通常の開腹手術と同様な切除を行う技術が発達した結果、リンパ節の切除を必要とする進行がんに対しても適用できることがわかりました。とくに、直腸がんの手術の時には、腹腔鏡手術の方が通常の開腹手術よりも手術部位が見やすくなります。つまり、より精度の高い治療を受けていただくことができます。
もちろん腹腔鏡手術の操作には開腹とは異なる難しさがありますが、経験を十分に積んだ外科医が行えば、通常の開腹手術の場合と安全性に差はありません。
胃がんの腹腔鏡手術
従来の手術では20cmほどおなかを切開(開腹)して、直接手で臓器を触れながら手術を行うのに対して、腹腔鏡手術では5~10mm程度の創から、お腹の中に器具をいれて、カメラを見ながら手術します。
胃がんを確実に治すために切除するべき胃やリンパ節の範囲は、その方の胃がんの進行度(病期)によって決まるため、臓器の切除範囲は腹腔鏡下手術でも開腹手術でも変わりません。違いは、胃やリンパ節への到達経路(方法)とそれに要する創の大きさです。
腹腔鏡手術では傷が小さくてすむことや、術後の痛みが少ないこと、お腹の中の他の臓器たとえば腸管などに与える影響が少ないために術後の消化管の回復が速いと言われています。
早くから食事が摂れること、入院期間が短くて早く社会復帰ができることなどが利点です。
当院では、日本内視鏡外科学会技術認定医が、胃がん、結腸・直腸がんの腹腔鏡手術を行っており、きわめて安全で精密な手術を受けていただくことができます。